フィルタの考え方

フィルタとは、ParaViewで可視化処理を行う際に必要とされる各種操作を実行するための機能である。たとえば、テキストによる注釈の表示、仮想的な球の生成、任意平面上での断面の生成、変位量に応じたソースの変形、流れ場の矢印表示、流線の生成、ソースの体積の計算などといった操作は、すべてフィルタによって提供される機能である。

フィルタを適用すると、Pipeline Browserに新しいソースが生成される。一般の可視化ソフトウェアでは、形状を操作すると元形状は残らないことが通例である。しかし、ParaViewではフィルタの適用履歴がPipeline Browser上に逐一残るため、フィルタの適用前後を比較したり、ひとつのソースに複数のフィルタを適用して同時に表示したりといった操作が容易である。

フィルタは新規形状を生成する際に使用するものが多いが、Integrate Variablesフィルタのようにデータフォーマット上はVTK Unstructured Grid形式を採りつつも、幾何形状としては意味を成さないものも存在する。

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