VTK XMLフォーマットは、XMLベースのデータフォーマットである。VTK XMLフォーマットのデータを作成する上で、最低限のXMLに関する知識が必要である。
VTK XMLフォーマットは、Legacy VTKフォーマットと比較して、次のような特徴がある。
- 複数のパーツ(ブロック)を含むデータが作成可能である。
- 複数フレームに及ぶ非定常データの作成が可能である。
- アスキーエンコーディングで記述可能でありながら、大規模データの作成・読み込みが可能である。
VTK XMLフォーマットでは、さまざまな値をDataArrayエレメント内で定義する。DataArrayエレメントのtype属性に指定可能なデータタイプは、Int8、UInt8、Int16、UInt16、Int32、UInt32、Int64、UInt64、Float32、Float64である。ただし、Int64およびUInt64を指定する場合は64bitプラットフォーム上でVTK_USE_64bit_IDSオプションを有効にしてビルドしたParaViewが必要である。
節点値および要素値は、PointDataエレメントないしCellDataエレメント内に変数ごとにDataArrayエレメントを定義し、Legacy VTKフォーマットと同様の書式で記述する。下表は、DataArrayエレメントに指定する必要がある属性の一覧である。
属性 | 説明 |
---|---|
type | データタイプ |
Name | データ名 |
NumberOfComponents | データの次元数 |
format | エンコーディング |
RangeMin | データの最小値(ベクトルの場合はベクトル長)※任意 |
RangeMax | データの最大値(ベクトルの場合はベクトル長)※任意 |
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