FAQ

アスキーエンコーディングのSTLファイルが読み込めない

ParaView 3.14.0固有の不具合である。ParaView 3.14.1以降では読み込み可能である。

Legacy VTK形式のファイルが読み込めない

Legacy VTK形式のファイルは、ファイルサイズが数百MB以上になると読み込めなくなる。他形式に変換してから読み込む必要がある。

アンチエイリアスを掛けてSave Screenshotしたい

表示を高速化するため、ParaViewにはアンチエイリアス機能が用意されていない。大きめのサイズで出力後、他の画像処理プログラムで縮小補間することにより、疑似的にアンチエイリアスを掛けることができる。

Save Screenshotしたら色調が飛んでしまった

Linux環境においては、Save Screenshot時の色調がX Window Systemの表示色数に依存する。X Window Systemの表示色数を増やすことで、Save Screenshotの画質が改善される。

pvbatch実行時に黒い別ウインドウが表示される／CUI環境でpvbatchが実行できない

ParaViewは描画処理にX Window Systemを利用しているため、pvbatch時にも描画用のウインドウが表示されてしまう。スーパーコンピュータなどでの利用を前提とし、完全にコマンドラインで処理を完結したい場合は、Mesa付きでParaViewをビルドする必要がある。

ベクトル矢印を等間隔表示にしたい

他のポスト処理ツールに用意されているベクトル矢印の等間隔表示機能は、ParaViewには用意されていない。表示したい間隔に節点を配置したVTK Structured Gridなどのデータを読み込み、Resample with Datasetフィルタを適用することで任意の間隔でのベクトル表示が可能となる。

ANSYS FLUENTの非定常データを読み込みたい

ANSYS FLUENTのデータは、EnSight Case形式で出力後読み込むのが安全である。しかし、現状のANSYS FLUENT（バージョン14以前）は時刻データ付きのEnSight Case形式での出力に対応していない。

ANSYS FLUENTからEnSight Case形式でデータを出力すると、*.encas形式のASCIIファイルが出力される。本ファイルを所定の書式に修正することにより、複数の時間ステップを連結することができる。

壁情報を持っていないソースから一部壁面のみを取り出したい

Extract Surfaceフィルタで壁面を抽出後、必要な部分だけをExtract Cells By Regionフィルタなどで取り出す。

Extract Surfaceフィルタを適用すると内部要素の界面まで抽出されてしまう

Tecplotリーダなど、一部リーダにバグがある模様。EnSightリーダではこのような不具合は確認されていない。

Rotational Extrusionフィルタが適用できない

VTK Unstructured Grid形式のソースにはRotational Extrusionフィルタを直接適用できない。一旦ソースにExtract Surfaceフィルタを適用するとVTK Polygonal Data形式に変換されるので、Rotational Extrusionフィルタが適用できるようになる。

Feature Edgeフィルタが適用できない

VTK Unstructured Grid形式のソースにはFeature Edgeフィルタを直接適用できない。一旦ソースにExtract Surfaceフィルタを適用するとVTK Polygonal Data形式で表面が抽出されるので、Feature Edgeフィルタが適用できるようになる。

Stream Tracerフィルタで生成した流線をパーティクルでアニメーション表示したい

Stream TracerソースにContourを適用し、Contourの設定値を時間変化させることでアニメーション可能。

EnSightリーダで読み込んだ不連続節点を有するモデルにSliceフィルタを適用すると、一部の面が抜け落ちる

断面近傍の要素のみをExtract Cells By Regionフィルタで抽出してから再度Sliceフィルタを適用するとうまくいく。

設定をすべて初期化したい

Windows環境であれば、スタートメニューの‘プログラムとファイルの検索’に\AppData\と入力し検索すると、各プログラムの設定ファイルが保存されているフォルダに移動できる。ParaViewフォルダ内の*.iniファイルを削除することで、設定が初期化される。